前という出口

 

前だけを向いていればいい。

 

前だけを向いて行けばいい。

 

後ろを振り返ったらあまりにも長い道があり、愛着の湧くもので満たされている。

 

いや、それだけではなく、

 

嫌なものも辛くなるものもそこかしこにある。

 

かと言って、現状も決して楽な世界ではない。

 

むしろ、現実の厳しさや人間の未熟さを感じられることばかりだ。

 

目を瞑っても何も変わらない。

 

後ろを振り返っても視界を閉じても右に左に逃げることも許されない。

 

ならば、

 

前という出口に向かっていくしかない。

 

前だけを向いていればいい。

 

前だけを向いて行けばいい。

 

前という出口に向かって。