第3の場所

 

前はちょくちょく行っていたラーメン屋さんに一年ぶりに行くと、席に座る前に「今日担々麺終わったんです」と声を掛けられた。(そのお店ではいつも担々麺を注文していた)

 

同じように、前はよく使ってたクリーニング店を久し振りに使い、引き取りに行った時に預かり票がなかなか見つからず困っていると、中から預けていたワイシャツを持ってきてくれた。(ちゃんと顔と名前を覚えていてくれた)

 

時々行く整体の中国人の先生が「最近も走ってます?」と聞いてくれる・・・

 

 

最近「サードプレース」という言葉を最近よく耳にする。

 

家、家族という第一の場所、学校や職場という第2の場所、そして、もう一つ自分が気を許し、寛げる第3の場所のこと。

 

「隠れ家」なんて言葉や場所、お店がいっとき流行ったけれど、「サードプレース」は単に3番目の居場所というだけでなく、周りの人達が自分のことを知ってくれていて楽しめる場所を指す。

 

最近立て続けに冒頭のようなことが起こり、いい気分になれた。

 

ラーメン屋さんもクリーニング屋さんもマッサージ屋さんも「第3の場所」とは言い難いかもしれないけれど、お客さんのことを覚えようとして、心地よい場所にしようとしている姿勢に心打たれる。

 

そんな「サードプレース」(第3の場所)があちらこちらにできることがこの世界を、この人生をより豊かな場所にする。

 

そんなことを考えた。