芸術的な引越し

 

「どこもブラックですよ。特にこの時期は。」

 

今回の東京への引越しをアレンジするのあたって何人かの人に業界の大変さを感じさせる発言をもらった。

 

どの会社も改善の努力はしているものの転勤や新生活が始まる春の時期はどうしても需要が高まって供給が追いつかないから労働条件は厳しくならざるを得ないのだという。

 

それでもそんな中「アート引越しセンター」を勧められてお願いしてみると、これまでの引越しで経験したことのない丁寧さとサービスの良さに驚いた。

 

引越しの下見の問合せの電話応対から始まり、当日の到着時間の連絡、実際の引越し荷物の送り出し、受け取り、配置まで気持ちの良い仕事振りはまさに「芸術的な引越し」だった。

 

荷物の送り出し、受け取り・配置は別のチームだったにもかかわらず、最初の挨拶、メンバーの紹介、荷出し、受け取りの説明はもちろんのこと実際の作業も一つひとつ丁寧でこちらが恐縮してしまうほど。

 

荷造りが甘いものや忘れていたものもお願いすると嫌な顔一つせず気持ちよく引き受けてくれ、荷物の受け取り時も全荷物に通し番号がシール付けされたものを一つずつ確認していく徹底さだ。

 

それが片方のチームだけでなく、荷出し時も受け取り時もまるで双子のペアのようで感動的でさえあった。

 

仕事の最後にこれまた共通していたのはアンケートの記入のお願いと上司への終了報告、ならびに顧客への上司からの確認とお礼。

 

社長や会社としての姿勢が大きいのはもちろんだが、このアンケート、顧客からの評価が従業員の成績や評価に直結する仕組みではないかと思った。

 

人が動きたくなる方向性がちゃんと顧客と従業員と会社のそれが合っている。これがデカい!

 

芸術的な引越しを経験して我が身を振り返る良い機会となった。

 

次に機会があったらまたアートさんに頼みたい。