守破離2

 

昨日のブログでなぞるだけでは面白くないと書いた。

 

カラオケも人生もお手本通りだけでは面白みに欠けるし、自分らしさは出せず、感動を生むことはできないと。

 

それはあくまで中級者以上の話。

 

随分前に武道で使われる「守破離」という言葉を紹介した。(守破離 - おもしろきこともなき世をおもしろく

 

カラオケも人生も武道も上達への道はそうは変わらない。

 

まずはお手本を見て、なぞり、しっかりと自分のものにしてやっと基礎が固まる。

 

基礎がなければ幾らその上に何かを積み上げようとしても積み上がらない。砂上の楼閣だ。

 

先達が血と汗と涙で造り上げてきた知見を尊び、「守り」、吸収し、消化し、固まってようやく次のステップとして基本や慣習を「破る」段階になる。

 

基本や慣習を破るのには勇気が要る。

 

教科書として正しいと信じられてきたことを否定し、破るのは過去の遺産を否定することになり、場合によっては裏切り行為とさえ取られ周りとの摩擦、衝突は避けられない。

 

それでも殻を破って、分厚い壁を打ち壊して安住の地から離れる時が来る。

 

そこは誰も歩いたことのない未開の境地だ。

 

頼りになるのは自分だけ。

 

これまで学んできた生き方、戦い方、自分の心の奥底にある何かを糧に、道しるべとして歩んでいくしかない。

 

そのためには自分の内側を見つめ直し、深く深く潜り込み自分らしさを内から引っ張り出さなければならない。

 

守破離

 

その言葉を思い出して、もう一度なぞることの大切さ、破ることの難しさ、離れて一人歩いていくための勇気を奮い起こしたい。