セミの鳴き声がする。
夏の風物詩だ。
改めて意識するとうるさく感じられるけれど、耳を澄ませると9月に入ってからのセミの声は少し寂しいトーンを帯びている。
遅れ気味になっているのを知っていて、夏が終わる前に生き切ろうとしているのかもしれない。
命を全うしようとして地中から出てきたサナギたちが次から次へと成虫に変わっていく。
セミの亡骸に愛おしさを感じて、思わず二つほど持って帰った。
リビングテーブルの上に置いていたら中学一年生の娘に気持ち悪がられて一気に現実に引き戻された・・・