ファイヤーウォールになる

 

「私がファイヤーウォールになりますよ」

 

「ありがとうございます。○○さんだと辞めてしまうかもなんで助かります」

 

夜遅いオフィスで交わされるシステム系の人たちのシュールな会話に思わず笑みが溢れた。

 

何かを守るためにしんどい役を買って出る。

 

身を挺して大切な人を護る。

 

「私がファイヤーウォールになりますよ」

 

そう言った人の笑顔は熱いというよりは温かかった。

 

そんなファイヤーウォールに私もなりたい。