今ほしいのは逆境
そう言いのけたのは新庄剛志だ。
https://news.yahoo.co.jp/pickup/6374013
48歳になった彼が再びプロ野球界に復帰しようとしている。
その彼が「今一番欲しいもの」を尋ねられてこう答えた。
「モノはいらない。金も最低限でいい。そんなものがあっても何も楽しくないことを知っているから。クルマなんて3~4回乗ったら飽きちゃう。動けば一緒ですよ。それよりも今欲しいのは、さらなる逆境ですね。僕が復帰を目指すと宣言したら、みんな応援してくれるんですよ。そうじゃなくて、無理だって言うアンチの罵倒の声が欲しい。めちゃくちゃ腹立ちますけど、そうすればもっと燃えてくると思うので」
彼の目は、復帰を果たしたその先にも向けられている。
「今まで僕は自分ひとりで楽しんできた気がするんです。これからはみんなで楽しみたい。野球だけでなく、ミュージシャンとか俳優とかどんどん仲間を増やして、みんなが楽しめる“輪”を作りたいですね。もちろんその中心にいるのは、僕。その輪ができたら、永遠に終わりの来ないハッピーエンドの物語ができる気がするんです」
逆境という厳しい環境を望んでいる新庄剛志。
望まなくても我々はその逆境の最中にいる。
贅沢な悩みは、逆境を望んでいる彼なのか、それとも逆境の真っ只中にいる我々が「ここを抜ける日」を望むことなのか。
いずれにせよできることは、今に集中して生きることだけだ。