2012年を表す漢字一字

今回で3回目になる「○○年を表す漢字一字」も立派な年一企画になりつつある。



日本漢字検定協会が今月12日に発表した今年の漢字一字は、「金(キン・コン/かね・かな)」だった。



正直な感想は、「意外」。



多少違和感もあり調べてみると、このような理由からとのこと。




●「金」に関する天文現象の当たり年
932年ぶりに日本の広範囲で観測された金環日食。6月に21世紀最後となる金星の太陽面通過、8月には金星食を観測。
●数多くの「金」字塔が打ち立てられた1年
世界一の自立式電波塔として、金字塔を打ち立てた東京スカイツリー®の開業。 ロンドンオリンピックで、金メダルを筆頭に日本史上最多の38個のメダルを獲得。レスリング吉田選手が国民栄誉賞を受賞。贈呈された「金色の真珠ネックレス」。 iPS細胞の研究で、山中教授が金メダルに等しいノーベル賞を受賞。
●「金(かね)」をめぐる問題が表面化
年金資産運用に関連した詐欺事件の発生。生活保護費の不正受給問題。消費税増税を中心とした財政問題。東日本大震災の復興予算の使途をめぐる問題。
http://www.kanken.or.jp/years_kanji/



それでも多少首を傾げたくなる部分は残るが、全国からの募集結果ということで明るい話題を求める世相を表していると捉えるべきなのだろう。



翻って、自分にとっての2012年を漢字一字で表すと、



「昇」



「昇竜のように」と去年の終わりに願をかけた通り、と言いたいところだが、そううまくはいかず、



「序」



という漢字が頭の中に浮かんだ。



辞書(大辞泉)によると、



1 物事の順序。物事の秩序。「長幼の―」
2 物事の始まり。発端。また、初めの部分。糸口。



序章
序曲
序の口
序盤戦・・・



仕事もプライベートもようやく本番が始まった。



と、自分で感じているのだろう。



So far , so good.



ここまではまずまず順調



といったところか。



来年度は巳年で"heavy"な一年になりそう。



それはイコール佳境に入っていく=充実した年=中身の濃い年を意味する。



他方、今年はゴジラこと松井秀喜や鉄人こと阪神の金本知憲、ゴンこと中山雅史、そして、身近なところでも父のように慕ってきた上司が第一線から退く年となった。



そういう自分もいつまでも「序」でいることはできないし、何年後になるかはわからないが、「引退」の時も必ず来る。



これまでの時代を支えてきてくれた人たちに感謝の気持ちを忘れることなく、次の時代を真っ直ぐに見据え、今という時を思いっきり生きていきたい。



2012年の最後の日に、



そう強く思った。



来年に繋がる予感がする。