行動と価値観の関係

行動と価値観の関係



行動に問題のある人がいるとする。



その問題を取り除こうと本人にアドバイスや指導をしても、その時は直ってもすぐに元に戻ることがある。



よくある。



最も大きな理由は、価値観が変わらないから。



全ての行動の根源には動機があり(本人が意識していようがいまいが)、その動機は価値観に基づいている。価値観が変わらない限り行動は変わらない。たとえ行動が変わったとしても価値観が変わっていなければ、表面上の変化に留まり、長くは続かない。



つまり、行動を本質的に、根本的に変えたいのであれば、価値観を変える必要があるということ。



例えば、新入社員に「元気よく挨拶する」を身につけさせたいのであれば、「元気よく挨拶しなさい」を徹底することである程度は実現できるかもしれない。しかし、それでは長続きしない。なぜなら上司の価値観を押し付けているだけだから。それよりは「元気よく挨拶する」ことの意味、価値をじっくり伝え、本人がそうしたいと思えるように少しずつ仕向けていく方が効果は高い。



価値観が変わってこそ実際の行動に変化が生まれていく。



それがあるべき姿。



翻って、自分の行動に目を向けてみる。



自分でしようと思っているのにできないこと、止めようと思っているのに続けていること、それらにも価値観が大きな影響を及ぼしている。部屋をきれいに保ちたいのについ散らかしてしまう。ランニングを始めたいのになかなか始められない・・・ 



それらも自分の価値観の表れに過ぎないことを認識する。



正視する。



それが自分の価値観の修正の第一歩だから。