「取り返しのつかないこと」は確かに存在する。
それでもやり直しをすればいい。
昨日のブログでそう書いた。(取り返しのつかないこと)
NHK大河ドラマ「花燃ゆ」の中で小田村伊之助が言う。
ゆるすことは、踏み出すこと。明日へと。
ゆるすことで相手の道がみえ、わしもまた踏み出せる。一歩前へ。
長州藩の藩政を一度は担った椋梨藤太(むくなしとうた)について主人公のみわと話す時の台詞だ。
夫(久坂玄瑞)の死の遠因であり、幼い頃からの仲間を断罪しようとした椋梨をみわはどうしてもゆるせない。
それでも最後は考えを改め、赦すことになる。(椋梨本人は一人責任を負い、斬首されるが)
誰かを赦さず、恨み、憎み続けることは、自分自身を囚われの身にすること。
一つの思いに囚われることで、縛られ、思考を奪われ、身動きが取れなくなる。
ゆるすことは、
相手を解放する。
と同時に、
自分もまた自由にする。
どうしてもゆるせないと感じることは誰にでもある。
そんな時こそ思い出したい台詞である。