ポアンカレ予想

ふと、今年の春に見たNHKスペシャルを思い出した。


ポアンカレ予想とは(ウィキペディアより)、



「単連結な3次元閉多様体は3次元球面S3に同相である。」



これだけだと全く何が何かさえわからないが、ほぼ100年前にフランス人数学者ポアンカレによって提出された数学問題で今世紀最大の難問の一つとされたもの。番組はその問題の特質とその問題に取り組んできた数々の数学者の数奇な運命の物語をうまくまとめていた。



その問題が昨今ロシア人数学者グレゴリーペレルマン氏が証明したと正式に認定されたそうだ。



このペレルマン氏は非常に奇妙な方のようで数学の世界のノーベル賞と言われているフィールズ賞も数年前に受賞辞退をしているし、今回の名誉ある成果についての表彰も受けないのではないかという憶測がまことしやかにささやかれているという。番組では失踪中という刺激的な表現さえされていた。



ウィキペディアによると、その賞はの授賞式には結局出席せず、賞の賞金と賞品は保管されているという。



天才の心はわからない。



彼の心の内を知ることはポアンカレ予想を解くよりも難しいのかもしれない。