歩くという哲学

佐藤富雄さんの本を読んでいるとよく「歩く」ことの大切さが紹介されている。


哲学という言葉は「歩く」という意味も含んでいて、もともと哲学をするというのは歩きながら議論するということだったという。


現代社会でも歩くことの重要性は変わらない。


歩くことで脳が活性化され、様々なことが頭の中に浮かび、つながり、発展していく。


私自身、会議室に籠って考え事をする時に机の周りを一人でよく歩いている。(なぜか時計と反対周りで歩かないと気持ち悪い。その理由が最近になって解明された。運動場のトラック競技と同じ方向だからだ!)


有名な経営者の多くも早朝ウォーキングを日課にしているらしく、中には朝の会議自体を歩きながら行う会社もあるという。


人類進化の歴史は500万年前に始まり、生き延びるために、未知のものを見つけるために人は歩き続けた。


そのDNAが我々の中に必ず宿っているはず。


車や電車だけに留まらず、エレベーターやエスカレーターなど、すっかり歩かなくてもよい社会を作り上げてきた現代社会に欠けているのは哲学。


深い思考をしなくなった現代人は精神的に弱くなっている。


歩こう。


強くなるために。


社会をよくするために。