借金時計

2011年度末の国の借金が997兆円になるというニュースが流れた。



http://www.jiji.com/jc/c?g=eco_30&k=2011012600924

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国の借金、最大の997兆円=国民1人783万円−11年度末見込み
 国債や借入金などを合計した「国の借金」が2011年度末見込みで、過去最大の997兆7098億円に膨らむことが26日、政府が国会に提出した予算関連資料で明らかになった。今年1月1日時点の推計人口(1億2737万人)で割ると、国民1人当たり約783万円の借金を背負う計算となる。
 11年度予算案での新規国債発行額が44兆2980億円と、当初ベースとして2年連続で税収を上回る事態が続くのが主因だ。借金が雪だるま式に増え続ける財政の危機的状況が改めて浮き彫りになった。10年度末見込みは943兆1062億円で、国民1人当たり約740万円の借金となる。(2011/01/26-20:12)

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日本国債の格付け(S&P)が下げられ、菅首相は「そういうことに疎いんで」という発言をして物議をかもしている。



http://jp.wsj.com/Japan/Economy/node_176758

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米国の格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)は27日、日本国債の長期格付けを従来の「AA」から「AAマイナス」に1段階引き下げたと発表した。財政の悪化懸念を理由に挙げた。同社による日本国債の格下げは2002年4月以来8年9カ月ぶり。

 上から4番目のAAマイナスは信用力には問題ないとされるが、財政不安が取り沙汰されるスペインを下回る。財政再建の行方によっては、国内の長期金利に上昇圧力がかかり、景気回復の足を引っ張る危惧がある。

 S&Pは「日本の財政赤字が今後数年にわたって高止まりし、財政の柔軟性がさらに低下する」と予想。大規模な財政再建策が実施されない限り、「20年より前に基礎的財政収支の均衡は達成できない」とし、20年度の黒字化を目指す政府目標の実現は困難との見方を示した。

 また、菅直人首相率いる民主党政権の政策運営を「債務問題に対する一貫した戦略が欠けている」と批判。首相が優先課題に掲げる消費税を含めた税制と社会保障制度の一体改革をめぐっても、「これにより、政府の支払い能力が大幅に改善する可能性は低い」とし、財政再建への貢献に強い疑問を呈した。[時事通信社

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ゆでがえるになってしまった日本と日本人。



借金の額があまりにも大きいために感覚が麻痺してしまうのはいたしかたない・・・なんて言っていられない。



我々の抱えている問題がどれほど大きく、緊急を要する問題なのかを今すぐ肌感覚で知らなければ手遅れになる。



太平の眠りから目を覚ますために「目覚まし時計」ならぬ「借金時計」が必要だ。



二つ紹介しよう。



http://www.tek.co.jp/p/debt_time.html

http://www.takarabe-hrj.co.jp/clockabout.html



私が初めて出会ったのは「タバコの犠牲者時計」だった。



デジタル時計の秒の単位がめまぐるしく変わっていくのに合わせて、肺がんで亡くなっていく人の数がどんどん増えていくことに、息が止まるほどのショックを覚えた。



国の借金も1秒ごとに膨大な額で増え続けている。



どれだけ恐ろしい結末を迎えるのか・・・



借金時計という時限爆弾が大爆発する前になんとしてでも止めなければならない。



ヒーローは存在せず、



頼れるのは我々国民自身だけ。



残された時間はあと僅かだ。