てつのくじら

「鉄の鯨」とは何かわかるだろうか。




潜水艦のこと。




昨日、広島県呉市にある「てつのくじら館」を訪ねた。





正式名称は「海上自衛隊呉資料館」。通称「てつのくじら館」。確かにクジラに見える。



潜水艦についての解説と展示物は全国的にもトップクラス。潜水艦の歴史や構造、現在の状況についての詳細な説明にとどまらず、引退した本物の潜水艦(上の写真 あきしお)の内部は圧巻だった。










あきしおの操縦席に座り操縦桿を握ると遥か昔に読んだ「レッドオクトーバーを追え」という小説を思い出した。東西冷戦中のソ連とアメリカの原子力潜水艦が物語の軸でその時に初めて潜水艦の操縦は視覚に頼るのではなく音が最も重要な要素であることを知り、今回本物の潜水艦のコックピットに窓がないことで思い出したというわけだ。



本を読んだり、映画を観て学んだりという追体験もよいけれど、本当に自分のものにするためにはやはり実際に自分の目で見て、触って、本物を感じるのが一番だと再認識した出来事だった。