きらい×3+1


今日のトピックは非常に私的な感情を吐露する・・・



ということはない。



昨日に引き続き、一昨日訪問した「てつのくじら館」について書きたい。



きらい×3



の一つ目の「きらい」はこれ。





そう、「機雷」だ。



海上自衛隊呉資料館(てつのくじら館)の主役は潜水艦だが、海上自衛隊の前身につながる戦後の掃海活動の理由が機雷なのだという。



あまり知られていないが、戦後の日本の海は米軍がB29から投下した機雷1万個以上に囲まれた「死の海」だった。



戦後復興のために経済活動を立て直すことが急務だったが、そのためには海上交通の安全確保が絶対必要であり、勇気ある者たちが命をかけて機雷の除去(掃海)にあたった。以下は日本の近海に散らばった機雷の分布図だ。





何という恐ろしい状況だったのだろう。



ベトナムやカンボジアに今だ埋もれていて人々を恐怖に落とし入れている地雷と似た状況が日本にもあっただなんて。実際、つい最近も神戸のポートアイランド沖で当時の機雷不発弾が見つかった。





普段船に乗ることがない生活をおくっているとピンとこないかもしれない。神戸に縁もゆかりもなければただ「ヘェ〜」で終わるかもしれない。人は自分の身に起こることでなければ無関心になる「きらい」がある。(二つ目!)



他人事にしないためにも、このデータに目を通してもらいたい。





これら素晴らしい展示物と実物に囲まれたたてつのくじら館は入場無料。きれいな施設で係員が10メートル毎にいる。これらの費用はどこから出てくるというのか。もちろん血税であり、多すぎる係員もほぼ間違いなく自衛隊や防衛省関係の天下りであろう。こういう行政や仕組みを放置していることが大嫌いだ。(三つ目!)



機雷は嫌い。問題を他人事とするきらいがあることも嫌い。天下りや税金の遣い方を意識しないことも嫌い。



ついでに言うと「嫌い」と言うことも嫌いだ。



あ、気がつくと私的な感情を吐露しているではないか・・・



少しでもこの世がよくなればこそ、ぞ。