「全ては偶然ではない」
とは「聖なる予言」という小説の帯に書かれていた言葉。
90年代のアメリカで生まれた自費出版の小説が世界中に拡がった。続編も何冊も出ている。
- 作者: ジェームズレッドフィールド,James Redfield,山川紘矢,山川亜希子
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 1996/06
- メディア: 文庫
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忘れもしない1995年の1月4日のことだ。
ある書店の中を歩いていると視線がその本に吸い寄せられた。一冊手に取り、気がついた時にはレジで購入していた。すぐに家に戻り、むさぼるようにページを繰った。2日で読了。
読みおわった後も不思議な感覚に包まれていたことを覚えている。
仄かな高揚感と言おうか、印象深い映画を見終わった後にもまだその世界にいるような感覚と言うべきか。
その10日後に阪神淡路大震災が起こった。
実家は被災し、両親は避難生活を余儀なくされ、私自身もしばらく避難場所での生活を共にした。
その3ヵ月後に結婚。
そして、またその3ヵ月後にはアメリカ(ロサンゼルス)へ転勤となった。
何かに導かれるように人生を左右する大きな出来事が連続で起こった。まるで「聖なる予言」の小説を読んでいるかのよう。
「全ては偶然ではない」
そう信じるようになったきっかけだったように思う。
「偶有性の海」ということを初めて意識し、最終的には楽しむことができた・・・と思う。少なくともジェットコースターに乗っているかのようなエキサイティングで楽しい時間を味わうことができた。
先月、3月11日に東日本大震災が発生し、時代は再び激動の時を迎えている。
私の人生もまた激流に呑み込まれようとしている予感がする。
"Nothing happens by accident." スターウォーズ エピソード1での印象的な台詞だ。
この人生が俺をどこへ連れていこうとしているのか。
行き着く場所がどんなところなのか、
楽しみでならない。