カツレツが悪い


「カツレツが悪い」



と言っても、食中毒になったわけではない。



「滑舌が悪い」を長い間「カツレツが悪い」だと思い込んでいた。



恥ずかしい話だけれど、結構最近まで(2、3年前?)。



「カツレツが悪い」と自分で言っても、当の自分の滑舌が悪いから、周りの人に指摘されることはなかった。ただ、いつもその表現を聞いたり、自分で使ったりする度に「カツレツって、どんな漢字を書くんだろう? もともと外国語? 食べ物のカツレツと関係あり?」なんておバカなことが頭に浮かんでいた。



しかし、改めて考えてみるとこういう勘違いは結構多い方かも、と思い始めた。



「うろおぼえ」を「うるおぼえ」だと思っていた。まさに「うろおぼえ」。
「台風一過」を「台風一家」だと思っていた。これは小さい頃の話。
「気の置けない仲間」の「気の置けない」は「油断ならない」だと思っていた。本当は反対なのに。
「煮詰まる」は会議で議論が堂々巡りになり、結論が出ない状態だと思っていた。本来は議論が十分され、結論がいよいよ出る状態を指すにもかかわらず。
「役不足」は失礼な使い方をしていたことが最近判明。自分の「力不足」と言うべきところを「役不足」と言うことは自分には簡単過ぎると言っているのも同然。



もともと舌が短く、「滑舌が悪い」から上記のようなことを言っても何を言っているのかよく理解されていなくて助かっていたのかもしれないが、改めて考えると本当に恥ずかしい話。



あ、昔の同僚が手書きの領収書を書く時に「聡子」とするところを「恥子」と書いて、大目玉を受けたことがあった。これもホント、恥ずかしい! あ、いや、なんて失礼な!



こういう勘違いや書き間違い、言い間違いは恥ずかしい一方、笑いの種にもなる。



王道は何と言ってもここ!



糸井重里さんの有名な「言いまつがい」
http://www.1101.com/iimatugai/



自分の恥ずかしい勘違いや、間違いも含めて人生を楽しいものにするためのスパイスと考えたい。