ネット社会に仕掛けられた罠


「ネット社会に仕掛けられた罠」



昨日のブログの最後にその言葉を残し、その罠にかからないようファーストハンドエクスペリエンスを増やし、そこから学んでいこうと締めくくった。



仕掛けられた罠とは何なのか。



ネット社会を支える技術で最も重要と言ってもいいのがデジタル技術。ネット社会は言わばデジタル社会だ。



そんなデジタル化が進む社会の中で多くの人が必死になってデジタル技術を身につけようとしている。それはワープロや表計算ソフトであり、携帯電話やスマートフォン。メールやブログにSNS。身につけなければ生き残っていけなくなりつつあると言った方がより正確かもしれない。



どれだけデジタル機器を使いこなし、デジタル化された情報をいち早く自分のものにできるのか。また、それをどう加工して発信していくのかが今までとは違う次元で問われるようになってきている。



そこに「落とし穴」が隠されているのではないか。



デジタル化が急激に進む社会で人々がしようとしていることは自分という人間をデジタル化しようとすること。社会もそれが生産性を上げるための最新かつ唯一の手段かのように喧伝し、気づかぬうちに我々自身も信じ始めている。



だからこそ、これは罠なのだ。落とし穴なのだ。



なぜなら、デジタル化が進めば進むほど本当に大切になってくるのはアナログなのだから。人間の感覚がますます重要になってくるということ。どれほどデジタル化が進んだとしても人間を、人間の心をデジタルデータに落とし込み、ファイルにすることはできないのだから。



ネット社会に仕掛けられた罠とは、人間本来のアナログ面を忘れ、デジタル崇拝主義に陥ること。



もう一度、アナログのよさを思い出し、我々自身のファーストハンドエクスペリエンスで身体と心を鍛えることから再出発しようではないか。