素敵な自慢


自慢はどんな形であろうが好まれるものではないと思っていた。



どうしてもしたくて、それが何らかの形で聞き手にとっても意味のあることと判断した時にのみ笑顔で「自慢してもいい?」とことわってから(返事を待たずに話を進めるから「尋ねてから」ではない)するという技を使っていた。大学の先輩から学んだ奥義だったが、残念ながら思うような効果が得られないことも多く、自分の中では自慢話は禁じ手としていた。



昨日、その禁じ手がいとも簡単に破られた。しかも、なんとも後味のよさを残して。



「自分の仕事が好きで好きでたまらない。こんなに自分の仕事が好きな人はいないのではないかと思うくらい。天職かも。」



ある友人の発言だ。



自分の仕事を天職だと言えるのは素晴らしい。普段は突っ込みを入れるところなんだけれど、あまりにもストレートで気持ちのよい発言に思わず笑顔になってしまった。



こんな「素敵な自慢」は聞いたことがない。