昨日は有名な作家の「生涯で最も美しい星空」について、震災の日の星空について、テレビで聞いたままを書き残した。http://d.hatena.ne.jp/norio373/20110609
その話を聞きながら思ったことが二つある。
一つは満天の星空は、震災で亡くなられた人たちが天に還る光だったのではないのだろうか、ということ。
もう一つは、「生涯で最も美しい夕陽」について。
今日は後者について書いてみたい。
私にとっての「生涯で最も美しい夕陽」は、
父を亡くした日に病院から見た夕陽だ。
今でもはっきりと覚えている。
まぶたに焼き付いている。
父を失った悲しさとは全く別次元で、太陽がその日最後の輝きを精一杯放っていた。
それはなんという鮮やかさだったのだろう。
なんという爽やかさだったのだろう。
潔さだったのだろう。
長年闘病生活を余儀なくされていた父の生は必ずしも燦々たる太陽の如くとは言えないものだった。しかし、その死はまさにその日の夕陽のままのような最期だった。
その美しく心に真っ直ぐ飛び込んでくるような夕陽を見た瞬間、「父を見送ってくれているんだ」と感じた。
次の瞬間、「いや、あの夕陽自身が親父なんだ」と悟った。
一生忘れることはない。
そして、
その夕陽を心に焼き付けて、父の息子の人生はまだまだ続いていく。