根を伸ばす


よく考えてみると、



何かができるようになる時は、少しずつできるようになるのではなく、ある日突然できるものだ。



しかし、本当はそうではなくて、ある日突然できるように見えるだけ。種を蒔き、水をやり続けてもしばらくは何の変化も起こらない。ように見える。けれど、地面の下ではしっかりと根を伸ばしているのだ。そして、ある日突然芽を出すことになる。



地表だけを見ているとあたかも突然芽が出るように見えるけれど、種は地中でしっかりと根を張っている。だからこそ、次のステップとして地表に芽を出すことができるのだ。地表しか見ていなければあたかも突然それまでの努力が実を結んだように思えるだろう。



それは努力を続けることで神様から成果というご褒美が突然届くように感じられるかもしれない。しかし、そんなことは決してなく、日々の努力は目に見えないところで確実に「その日」を迎えられるべく、成果の前準備を整えているはずなのだ。



すぐに結果に表れないのは我々がどれだけ努力を続けられるかを神様がじっと見ていているから。我々を試しているから。



そう信じて、すぐに結果に表れないことを嘆かず、諦めず、一歩一歩前進していこうではないか。



なぜなら我々の努力は目に見えないところで確実に根を伸ばしていることになるのだから。