根を腐らせる

室内のプラントを何度となく枯らし、最近になってようやく栽培のコツが掴めてきた。



ポイントは水を遣らないこと。



そう。今までの失敗で一番多かったのは水の遣り過ぎで根が腐ってしまうことだったのだ。



よかれと思い、水を遣り過ぎると根が吸収し切れず弱くなり、最終的には腐ってしまう。一方、水を遣らずにいれば、根が空腹状態から何とか水分、栄養分を吸収しようとしてしっかりと根を伸ばし、鉢の中で根を張り巡らせる。



人間も同じなのかもしれない。



余りに与えられ過ぎると自分で吸収する力が徐々に弱くなり、自分で考えることを放棄し、最終的には心が腐ってしまう。



人間もある程度はハングリーな状態でいる方がよいのだ。心の根が張り巡らされ、あらゆることに敏感になり、結果として心の強い優しい人間になれる・・・可能性が高まる。



子供たちのことを真剣に考えるならば、我々大人は与え過ぎをやめなければならない。彼らの心根が腐ってしまう前に。