「言葉の力」ではない。
「言葉にする力」である。
その違いは言葉自体が持つ力と現象や抽象的な観念、或いは学んだことを言葉に置き換えて表現する力にある。
記憶力に自信がない、すぐに忘れる、物事の印象が薄い、最近感動することが少なくなってきた、というような症状(?)がある方には日記やブログをつけてみることをお勧めしたい。
自分が見聞きするものや感じたことを言葉にすることはこの世の中にあること、起こっていることを自分の中にしっかり取り入れ、認識する訓練になるから。
「敢えて言葉にせずとも感じるだけでよい」
「言葉にすることで失われるものもある」
も、一つの真理ではある。
しかし、ここでは自分の体験をより「濃いもの」にするための方法の一つとして「言葉にする力」を提案してみたい。
体験が濃くなることで、心の中に残る印象はより深く、鮮明になり、より長く記憶に残ることになるからだ。