受動喫煙の恐怖

受動喫煙が原因で亡くなる人が年間どれくらいいるかご存知だろうか。



阪神大震災とほぼ同じ6800人が毎年命を落としているという。



換気扇の下でタバコを吸った人が赤ちゃんを抱っこしても問題ないレベルになるためにはどれくらいの時間がかかる?



答えは40分。タバコの煙は肺の奥深くまで入り込み、タバコを吸い終わった後も約40分はタバコの煙を吐き続けているのと同じだという。



そもそも「受動喫煙」とは何か。



政府公報オンライン(http://www.gov-online.go.jp/useful/article/201008/8.html)から抜粋してみよう。



受動喫煙
たばこの煙には、数千種以上の化学物質が含まれており、タールやニコチン、一酸化炭素などの有害物質が含まれています。特にタールは、多くの発がん性物質を含み、肺がんをはじめ多くのがんを引き起こします。そして、こうした有害物質は、喫煙者がフィルターを通して吸い込む「主流煙」よりも、たばこの先から立ち上る「副流煙」のほうに、より多く含まれていることが分かっています。

たばこを吸わない非喫煙者でも、たばこを吸う人の周囲にいれば、いやでも喫煙者がはき出した煙や副流煙にさらされ、受動喫煙によって、健康への影響を受けることになります。

例えば、ある調査によると、非喫煙者の妻が1日20本以上の喫煙をする夫を持つ場合、非喫煙者の夫を持つ人に比べて肺がんで死亡する率が約2倍も高いという結果が報告されています。また、2006年に公表された「米国公衆衛生総監報告」でも、受動喫煙による健康への影響について、次のような報告がされています。

受動喫煙によって冠動脈心疾患のリスクが25%〜30%増加する
喫煙者との同居に伴う受動喫煙が原因で、肺がんリスクが20%〜30%増加する  以上




リスクを知った上でタバコを吸うという選択をするのは100歩譲って自由である。



しかし、その自由の代価として周りの人により大きなリスクを取らせることには絶対に反対だ。



「分煙」という考え方もあるけれど、科学的に「分煙」では効果がないことがわかり、最近では全面禁煙の動きが拡がり始めた。



大賛成である。



愛煙家を減らすと言われているタバコ税の増税も常にその動きがある。



大賛成だ。(現実的にはいろんなしがらみがあるようだけれど)



無知が社会を停滞させる。



そんなことを強く感じた3日間だった。