行動範囲

子供の頃の行動範囲は限られていた。



自宅を中心にあの角からこの角までというのが何となく決まっていたし、近所とは言え、友達同士でそこから出ることは怖くてできなかった。



小学生も中学年になると「近所」の領域はぐっと広がり、自転車に乗ってあちらこちらを駆け巡った。野球やサッカーをするために広場という広場を探し回ったり、山に分け入っては傷だらけになって親に心配をかけたりした。それでも隣町に行く時、他の小学校の区域に入る時は敵地を侵すような感覚がいつもあったことを覚えている。



中学生になってバスや電車にも乗るようになって行動範囲は圧倒的に広がった。大都会や見知らぬ土地に足を踏み入れる時はいつもドキドキした。



しかし、



よく考えてみると、今も多少は拡がったとは言え、行動範囲が決まってくることには何ら変わりはない。自分の街やいつもの出張先ではなく、見知らぬ土地や海外に足を伸ばす時にはドキドキすることだってある。



大事なことは、自分が慣れている場所に身を置き続けることではなく、自分の行動範囲から出て行く勇気なのではないか。



なぜなら、その勇気こそが新しい世界を切り開いていく原動力なのだから。



実際の「行動範囲」を拡げるには、



まず、



自分の「コンフォートゾーン」から抜け出さなければならない。