広告業界の人と話しているとこんな表現が出てきた。
「最近では効率よりも効果そのものが問われますから」
日増しに増えていくインターネット広告。その比率が高まっていけばいくほど「効率」ではなく「効果」そのものが求められるようになってきたとのこと。
少し噛み砕いてみよう。
デジタルで動くネット世界では全ての広告データを取ることが可能である。バナー広告を出せば、何人の人がクリックし、そのうち何人がホームページを訪問し、資料請求に繋がるのか、実際の購入に繋がったのかが一目瞭然となる。
それは「結果」が求められるということに他ならない。
すなわち、本来の広告の主目的である「集客」が実際に何人できたのかが問われるということ。
以前は「効率」さえよければ問題はなく、効率のよい広告媒体は何の疑問もなく価格を上げられることができたという。
その「効率」とは、テレビでは視聴率を表し、新聞や雑誌では発行部数となる。より多くの人の目に触れれば触れるほど認知度を上げやすいということ。広告効率がよいということ。
そんな単純な世界が劇的に変わりつつあるという。
広告業界にとっては厳しい話も広告主からするとよい話。
改めて考えてみると、求められているものが効率から効果に変わってきているのは広告業界に限ったことではないのではないか。
翻って、自分が求められているものを真摯に見直してみるよい機会になった。