アブラカタブラの醍醐味

昨日、一昨日とそれぞれ「手ぶら」と「街ぶら」の醍醐味について考えてみた。
http://d.hatena.ne.jp/norio373/20120318http://d.hatena.ne.jp/norio373/20120319



3日目となる今日も「○○ぶら」について書こうと考え、頭に浮かんだのが、



「アブラカタブラ」



という呪文(おまじない)。



ウィキペディアで調べてみると、驚きの連続だった。



以下、一部抜粋をしてみよう。



この呪文は現在、手品を披露する際の掛け声として世界中の手品師に利用されているが、古くは熱病や炎症を癒す為に唱えられてきた。
この呪文に言及した最古の書物はセレヌス・サンモニクス(Serenus Sammonicus)の詩集『De Medicina Praecepta』である。サンモニクスはカラカラの内科医であり、病苦に悩まされるカラカラに対して、この呪文を逆円錐型に記したものを入れたお守りを身に着けるよう求め、この呪文の力で病の原因である精霊の支配が弱まると説明した。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%96%E3%83%A9%E3%82%AB%E3%83%80%E3%83%96%E3%83%A9



呪文やおまじないは太古の昔から人間の生活と切っても切り離せない関係であった。人間の手の及ばない自然や災害、病気や願い事、恋愛、人事に時には他人を貶めるためにも使われた。今でも身の回りに昔から伝わっているおまじないがそこかしこに残っている。



てるてる坊主にわら人形に五寸釘
ホイミにルーラにイオナズン
子どもが怪我をして泣いている時には、「ちちんぷいぷいのぷい、痛いの痛いの飛んでけー」
緊張する場面では手のひらに「人」という字を三回書いて飲むふりをする
奥さんの作るカレーを朝食に食べ続ける
大晦日に年越しそばを食べるのも節分にその年の恵方を向いて巻きずしを食べるのもおまじないの一種と言っていい。



科学の発達した現代社会と言えども、世の中のことで我々が説明できることは極僅か。



呪文やおまじないやジンクスと呼ばれ、非科学的なレッテルを貼られているからと言って、現代科学で説明できないからと言って、意味がないとは決して言い切れない。むしろ、こうしたアナログ的なことこそが「文化」や「人間らしさ」を形作ると考えることもできるのではないか。



時には非合理で怪しい呪文やおまじないを試してみては如何だろうか。



そんな遊び心が日々の生活をほんの少しでも豊かにしてくれたら儲けもの。



案外、思ってもみない新しい世界が広がるかもしれない。



サラガドゥーラ メチカブーラ ビビディバビディブー!
アブラカタブラ、ちちんぷいぷいのぷい!
開け、ゴマ!



ほら、心が開き始めた!