想像力の欠如

「この世の中にあるたいていの問題は想像力の欠如から起こる。」



どこで聞いた言葉だったろう。



村上春樹氏の小説で出合った気もするし、また別の小説かドラマで聞いた台詞のような気もする。



昨日のブログ「交通事故の恐怖」の最後に「想像力の欠如」という言葉を使った。
http://d.hatena.ne.jp/norio373/20120321



その時に連想したのがこのフレーズ。



生々しい交通事故の写真を見てもどこか他人事の感覚が拭えないのも「想像力の欠如」がその原因。東日本大震災の復興が遅れているのも、原発の復旧を虎視眈々と狙っている政治家たちも、財政赤字を積み上げ続けている日本政府も全く同じ。「想像力の欠如」のせいで未来像が描けないのだ。自分の中に具体的なイメージができないということ。或いは、想像力の貧弱さとでも言おうか、イメージする映像がぼやけていたり、1つのシーンしか思い浮かばず、2ステップ先、3ステップ先を想像することはとうてい望めない。そういうこと。



翻って、偉そうなことを言っている自分の状況を見ても、実はさほど変わらない。



自分の「人生」とまでいかなくても、これから数年の間に起こること、起こしたいこと、いや、この1年間で取り組むべきこと、成し遂げたいこと。それらも想像の世界の外側にあるのが現実。



「未来は決まってはいない」「不確定要素が多過ぎて、意味がない」「自分が描いた想像図の通りにならない時のショックが大きい」・・・



言い訳を考えるときりがない。



それでも、スポーツの世界のイメージトレーニングやディズニーの世界を持ち出すまでもなく、"The Power of Imagination"、想像力が持つ力は計り知れない。



我々が現状に満足していないのであれば、それこそ「想像力の欠如」からくるということなのではないだろうか。



自分の「理想の生活」や「夢の人生」を「具体的に」「明確に」描くことが、今の自分の生活や人生に点在、累積する問題を解決する最上の方法なのかもしれない・・・