新しい価値を創るために

昨日のブログでモノ作り復権のために私案を述べた。
http://d.hatena.ne.jp/norio373/20120329



その最後に、全ては新しい価値を創ることに集約される、と締めくくった。



「新しい価値を創る」とはどういうことなのだろうか。



少し考えてみたい。



一番わかりやすい例は、Apple社のiPodであり、iPhoneiPadであろう。



「新しい価値」と言っても、世界を揺るがす「新発見」や「全く新しいモノ」を生み出す必要はない。実際、iPodもそれ以前から携帯音楽プレーヤーは存在したし、iPhoneの電話もしかり、iPadのコンピュータも同様。



それでもこれら一連の商品が全世界で爆発的に売れたのは、やはり新しい価値を提供したからに他ならない。



iPodiTunesと組み合わせで評価されるべきであろう。音楽をネット上で購入、PC管理ができるようにしたことで新たな価値を生み出した。iPhoneはそれまでにもあったスマートフォンの常識を覆すシンプルで使いやすい操作性を実現したことが大きい。と同時に、ネット接続、メール一括管理というスマホの強みに加え、iTunesと同様のアプリ購入、管理の仕組みをApp Storeという形で集約したことも新しい価値創造と言える。iPadは寝転んでいても、移動中でも簡単に使えるタブレット型PCという世界を創造した。通信速度や書籍、映画などのコンテンツはまだ体制が整っていない面もあるけれど、多くの企業産業がタブレット型PCへのサービス提供に必死になっている。これからますます多くの人たちが「新しい価値」に群がり、その価値をより大きくしていくことであろう。



そう。



日本のモノ作り復権の鍵は「新しい価値」を生み出せるかどうかにかかっている。



「モノ作り」ではなく「カチ創り」



という意識を持って、



日本人が力を結集すれば、



我々の行く道は決して暗くはない。