風と夢と想いと

風が吹いている。



一昨日のような嵐ではない。



そよ風と呼ぶのがふさわしい心地よい風。



次に、



夢を見た。



何度も何度も夢を見た。



眠りながら声をあげて笑いそうな楽しい夢もあれば、怖いことだけを覚えている夢もある。過去に起こった現実なのか夢なのかわからないようなリアルな夢もあった。



想いもある。



家族への温かい想いもあれば、仲間への熱き想いもある。憧れを含んだ尊敬の想いもあれば、まだ見ぬ未来への想いもある。過去を悔いる想いもあれば、道への恐れという想いもある。



風と夢と想いの共通点は、



触れることができない



ということ。



実体がない、



と言ってもいいかもしれない。



かと言って、



そこに存在することも、



ちゃんとわかっている。



知っている。



風と夢と想いと・・・



心と明日と・・・