駅名を変える正当な理由

かつて「町名を変える正当な理由」というタイトルでブログを書いた。
http://d.hatena.ne.jp/norio373/20110227



今日は仕事で香川県高松市を訪問した。



すると駅名が変わっていた。









http://www.nikkansports.com/general/news/f-gn-tp0-20120326-923606.html

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「さぬきうどん駅」誕生(日刊スポーツ)


高松駅に設置する「さぬきうどん駅」の愛称が付いた駅名標(共同)
 JR四国は26日、今月29日から高松駅に「さぬきうどん駅」の愛称を付け、ホームに設置している駅名標にも記載すると発表した。「高松」の下に半分ほどの大きさで「さぬきうどん駅」と表示される。

 香川県の「うどん県。それだけじゃない香川県」プロジェクトを盛り上げるのが目的。

 同県のPRビデオで副知事役を演じた要潤などを描いたラッピング列車も、岡山−高松間で1年間走らせる。他にも駅に記念撮影用の看板を設置、観光客の多い時期には、社員がうどんと器の柄をあしらった「うどんネクタイ」や「うどん県バッジ」を着用して対応する。

 JR四国は、今後も「うどん県」に関連した事業を行っていく予定。

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駅名が変わるというのは少し大げさであろう。あくまで「愛称」であり、JRの駅名や時刻表の駅名表示が変わる訳ではない。それでもこんなすったもんだがあったみたいだ。


http://www.shikoku-np.co.jp/kagawa_news/economy/20120330000113

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「さぬき高松うどん駅」に変更/疑問の声相次ぎ
2012/03/30 09:19 (四国新聞)

急きょ変更してお披露目された、高松駅の愛称「さぬき高松うどん駅」の看板=香川県高松市浜ノ町、JR高松駅
 JR四国と香川県が決めた高松駅の愛称「さぬきうどん駅」が29日、「さぬき高松うどん駅」に変更となった。市民から「さぬきうどんは香川全体のもの。高松駅だけの愛称にするのはおかしい」などの声が相次ぎ、急きょ切り替えたという。

 JR四国は、香川県が取り組む「うどん県。それだけじゃない香川県」プロジェクトに連携し、高松駅に愛称を付けることを企画。県と協議した上で「さぬきうどん駅」に決め26日に発表。29日から駅名表示板などに記載予定だった。

 しかし、発表直後から、JR四国や香川県に対し「地名が入っておらず、どこの駅か分かりにくい」などの意見が20件以上寄せられ、大西秀人高松市長も28日の定例会見で「少し違和感を覚える。市民の意見も聞き、慎重に対応してほしい」と疑問を呈した。

 そのため香川県とJR四国は愛称について再度協議。地名の「高松」を入れることを決めた。29日に同駅で行われた式典では「さぬき」と「うどん駅」の間に、「高松」の文字をはんこで押したようなデザインの駅名表示板などが披露された。

 駅の愛称は14年3月末まで使用する。

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高松の街を歩いてみると他の地方都市からはなかなか感じられない「元気さ」をあちらこちらで感じることができた。



「さぬきうどん県」



前のめりになるほどの企画。街に溢れるほどのたくさんの讃岐うどん屋のお店。



人々の歩くスピードは地方都市にしては速く、心なしか自転車の数が減っていたような気がした。



商店街が活性化され、青空と春の明るい陽射しのせいかもしれないけれど、人々の笑顔の比率が高く、元気さと未来への明るい希望のようなものを感じた。



愛称とは言え、JRの駅名を変えることには賛否両論があったよう。それでも何かを変えるには大きなエネルギーが必要であり、それを行うことで街が活性化され、人々が新しい何かに期待感を持ち、わくわく感が充満することに否定的な思いを持つ人はいない。



それだけでも「駅名を変える正当な理由」と言えるのではなかろうか。



おまけ













これだけでも元気になれるのではないだろうか。