自己肯定感の欠落

現代社会に巣食う問題の多くは「自己肯定感の欠落」が温床になっているのではないか



そんな仮説を投げかけてみる。



昨日のブログで「自分を大切にする」や「自己肯定感」という言葉を使った。
http://d.hatena.ne.jp/norio373/20120514



些細なことであっても自分で決めたことを自分で守っていくことが「自分を大切にする」ことであり、「自信」や「自己肯定感」を養成していく方法ではないかと述べた。



「自己肯定感」とは読んで字の如く「自己を肯定できる感覚」のこと。「自分をありのまま受け入れられる」ということ。



世界規模に広がった競争社会のせいなのか、個人の存在を認めようとして競争を排除してきた学校教育のせいなのか、はたまた親の言いなりになる子を「良い子」とする家庭のしつけのせいなのか、自己肯定感を持てない人たちが急増している。



自己肯定感が不足したり欠落したりすると他人に対しての寛容度は極端に下がる。それに反比例して怒りの度合いは上がり、簡単に「キレて」しまう。自暴自棄になりやすく、簡単に問題行動に走り出してしまう。



いわゆる「現代型うつ病」と呼ばれる症状もこれに当て嵌まる。



深刻な病気とまでいかずとも、自己肯定感の不足や欠如によって対人関係に苦しんでいる人は少なくない。



「ありのままの自分でいい」「誰にでもよい面や苦手な面がある」「他人と同じようにできる必要はない」・・・



そう理解できればいいのだけれど、それが簡単なことではないということなのであろう。



一つの回答は、昨日のブログで述べた通り「些細なことであっても自分で決めたことを自分で守っていくこと」。
http://d.hatena.ne.jp/norio373/20120514



「自分も捨てたもんじゃない」「結構自分ってやるじゃん」「これがここまでできるんだからできないことがあっても当たり前」・・・



自分が自分でいることを認めるためにはどこかに「拠り所」が必要だ。その「拠り所」は誰かに与えられるものではなく、自分で見つけなくてはならないし、自分で作っていくべきもの。



そのためにも「自分で決めたことを自分で守っていく」。「自分で決めた約束を自分で守っていく」。



それが大事。



これをどうやって一人でも多くの人の心の奥に送り届けることができるのか。



これからも試行錯誤を続けていきたい。