勝率100%のジャンケン王が存在することをご存知だろうか?
一昨日の日経新聞に小さな記事が掲載された。
そのジャンケン王とは東大教授らが開発したロボットのこと。
種明かしをすると、そのロボットは毎秒1000コマの画像を処理するカメラと肉眼の約30倍の処理能力を持っていて、相手が出そうとしている手を瞬時に読み取り、必ず勝つ手を「後出し」しているのだという。
チョキなら人差し指と中指、パーなら5本の指が同時に開こうと動くことから簡単に判別がつくらしい。
ジャンケンであれば誰も問題視することはない。技術は日々進化しているんだ、程度の反応があるくらい。
しかし、
その技術がロボット技術を圧倒的に進化させ、人間にしかできないと思われていた領域を少しずつ侵し、やがて人間にとって脅威になるようなことがあればそんな悠長なことは言ってられない。
「そう言えば、つい先日まで勝率100%のジャンケンロボットが新聞記事になってた程度だったのに・・・」
などと口惜しそうに振り返る時が来るのではないか、
そんな気がして、この猛暑の中、一瞬寒気がした。
それでも我々は進化の道を歩み続けてゆく。