求心力の低下

とあるプロ野球球団のここ数年のベンチの動きとペナントレースの結果を見ていると一つの考えが頭に浮かぶ。



「求心力の低下」



である。



この場合の求心力というのは、監督、キャプテンを代表する中心人物の持っている力を指す。



我々は多かれ少なかれ何らかの影響を誰かから受けている。逆に考えれば、我々は必ず誰かに影響を及ぼしている。



組織の中ではその力はより顕著に表れる。特にその組織が具体的な目標を持っている場合にはその力が組織の生死を分けることさえ珍しくはない。組織が大きければ大きいほど中心に吸い寄せられる力が強くなければならない。その力が弱ければ、自然に組織は崩壊し、求心力に見合ったサイズの組織に落ち着くことになる。組織が組織として機能しなければ、組織として目標に向かって進んでいくことはできない。



求心力は何から生まれるのだろう。



仮説として、熱意、使命感、リーダーシップ、人物自身の魅力が挙げられる。



天性のものもあれば、努力によって身につけられるものもある。



プロ野球のチームにおける求心力の低下がチームの低迷を招いている。



ファンとしては悲しいことではあるけれど、翻って自分が所属している組織の求心力はどうなのか。求心力に対して取っている自分の態度は如何なるものなのか。責任者だけに全てを押し付けてそれで済むという時代ではなくってきたことを再認識しなければならないのではないか。



日本という国を考えた時も全く同じである。



自分が何かのリーダーであるならば、求心力についてより具体的に、かつ深く考えたい。



自分がフォロワーなのであれば、



リーダーの求心力が低下している今だからこそ、フォロワーとしての自分にできることを考えたい。



考えて、動いていける存在になりたい。