まちなかキャンパス

岡山大学がまちづくりに協力をしている。



そんな記事を目にした。



岡山大学まちなかキャンパス城下(しろした)ステーション」が設立され、岡山県の「第3次おかやま夢づくりプラン」に対する提案について話し合い、教育問題をテーマにしたグループは「いじめや不登校の解消のため、大学生が小中学生の悩みや進路相談を受ける活動を始めたい」と語っている。



それ以外にも岡山大学が県や岡山市、市民団体、経済界などの協力でまちづくりや地位域医療、スポーツ振興などの課題に対話を通じて解決策を探ろうとしているとのこと。



岡山大学の7つの「まちなかキャンパス事業」は次の通り。



西川緑道活性化プロジェクト
岡山県のまちづくり構想を読み解く
カルチャーゾーン出石町の魅力発信
GREEN DAY プロジェクト(緑・命・医のコミュニティ)
地域医療を通じたまちづくり
はじめてのファジアーノ岡山スポーツカフェ
「岡山まちの夢」学生アイデアコンテスト



明治維新が起こり、西洋文化に追いつくために教育が大事とされ「学位様」を輩出する「大学」を作っていったこの国。それから140年の時を数え、今や「学位」の価値はほとんどなくなってしまった。その責任の一端は大学自身にあることは間違いない。「大学」という最高学府であることにあぐらをかき、時代に迎合し、学問の深さを追求することもせず、ただ社会に出るまでの人間関係や働くことのウォーミングアップにしかならないアルバイトに時間を費やすことが「学生時代」を意味するようになった。そんな日本の大学が世界的な競争力を持たないことは自明の理。



大学の本来の目的は何なのであろう。



天下国家を支える優秀な人材をつくる場所であり、世界に羽ばたく人材をつくる場所であるはず。



そして、



天下国家も世界も全ては地域の集合体。



Think Global, Act Local.



その言葉が頭に浮かぶ。



「学問は身近な人間の生活を改善するために始まった」



岡山大学副学長の言葉である。



記事の最後はこう締めくくられている。



「地域に学び、学生を鍛える。それが特色となり、大学の価値を高める。岡山大の地域連携強化は大学の原点に立ち返る試みでもある。」



これからの岡山に注目したい。



そして、その動きが全国に広がっていくことを心から願っている。