真夏の夜の夢

自分の笑い声で目が覚めた。



ある公民館の会議室のような部屋にいた。



戸は開け放たれ、大人たちがうろうろしている。自分も参加者の一人だった何らかの集会がお開きになったようだ。結構大きな催しだった感じがする。



床に落ちている一枚の紙に視線が囚われた。



何かのテストの答案用紙のようで小学校の先生だけが持っている懐かしい薄いピンクで49点と採点されている文字が目に飛び込んできた。



そのスコアとそこに落とされ、置き去りになっている事実からふと自分の息子の答案用紙ではないかという考えが頭に浮かんだ。



拾い上げて見ると、



ほら! 見慣れた苗字が書かれているではないか!



次の瞬間、自分の目を疑った。



見慣れた苗字の下に続けて書かれてあったのは、息子の名前ではなく、自分の名前だった。



そう言えば、しばらく前に何かの余興のような企画で漢字やら簡単な計算問題やらを解いたことを思い出した。



そんなに出来なかった記憶はなかったのだけれど、一瞬でも息子を疑った自分を恥じ、夢の「オチ」として、全く考えもよらなかった自分が犯人だったとは・・・



こうして書いてみるとたいして面白くもないのだが、夢の中ではたいそう面白く、大いに笑ったところで目が覚めたというわけ。



このよくわからなさが、「真夏の夜の夢」そっくり。



シェークスピアとはいかないが(笑)



今日は夏休み最後の日。



息子の夏休みの宿題を一緒にするのが楽しみである。