いつの間にか我々はユビキタス社会に突入していたようだ。
キャンプに来ている。
兵庫県姫路市の山奥にある佐中ふれあいの里というキャンプ場。既にシーズンは終わっていてデイキャンプを楽しんでいるグループが一つと我々以外には二家族しかいない。
管理人のおじさんも気のいい人でどこ使ってもいいよ、とか、本来は一本30円のまきを「好きなだけ持ってったらええよ」と無料にしてくれた。このゆるい感じがなんとも心地よい。
夢前川の支流だろうか。透明度が高くまさに清流といった感じ。この時期には冷た過ぎて入れないけれど夏には子供たちには最高の遊び場になるに違いない。
虫たちも冬支度に入っているようでどこか忙しない。雪彦山(せっぴこざん)から吹き降ろされる風が冷たい。
近くにある雪彦温泉に行く。
キャンプ場には電波が入らない。
つながらない不安は最初大きかったけれど慣れてくると大したことはないと感じられる。
自然に囲まれて、これが自然に帰るということなのだろうから。