橋を焼く
burn the bridge
という英語の表現がある。
渡り切った橋を焼いて落としてしまうことで後戻りできない状態にすること。
橋を焼いてしまったから、
もう前の会社には戻れない
もう彼女とはやり直すことはできない
もう前を向いて歩いていくしかない。
決してネガティブなことではなく、後ろ髪を引かれるような魅力的なこと、でも終わってしまったことを断ち切り、振り返らず、前を向いて進んでいこうという気持ちの切り替えのための行動。
敢えて後戻りできない状態を作ることで甘えは消え、覚悟が決まる。
心も身体も前だけを見ることで力を未来に集中させることができる。
この国の「失われた20年」は、この体たらくが続けば50年、100年単位になりかねない。
戦後の奇跡的な経済成長を通して我々は多くの橋を造ってきた。
しかし、その栄光を忘れられず、過去を振り返り、懐かしみ、しがみつこうとしている。
橋を焼き、壊すことから始めなければ、何も始まらないのかもしれない。