ポイントを少し外すことの効用について思いを馳せることになった。
物事には全てポイントというものがある。
バットの芯で捉えることでホームランになる、物事の本質を捕まえることで評価される、ポイントを押さえた指導で効果が高まる・・・
ポイント=要点を押さえることが「正解」であり、「成功の秘訣」であると小さな頃からこんこんと教えられた。
だからこそ、ポイントを外すことに対しての失望感や恐怖心が本能として植え付けられていた。
しかし、
現実の世界では、ポイントをわざと外す人たちがいる。
ポイントをわざとずらすことで違和感をユーモアに変える達人がいる。
一旒のスポーツ選手や武道の世界も全く同じ。
ポイントをずらすことで、気持ちに余裕が生まれたり、遊びの世界が広がったりする。
そう。
世界には「要点」と「それ以外」があるということを意味している。
要点ばかりであれば、それは真の意味での「要点」にはならない。
ポイントを押さえることと同様にポイントをずらすことの意義は大きい。
逆にポイントを外さない人間の価値も評価されてしかるべき。
その両方を平行に、同等に評価する社会を作っていくことが、
次の世代に引き継がれた人たちの宿題という気がする。