「怖いもの知らず」
ではなく、
「怖いものを知った」上で戦うことに価値がある。
初心者や若者の特徴の一つとも言える「怖いもの知らず」は時に「無鉄砲さ」や「猪突猛進」を引き起こし、「ビギナーズラック」や「大金星」を生じさせることがある。技術や経験がなくとも勝負を決する上でメンタル面が大きな役割を担っていることの証明でもある。
知らないからこそ力を発揮できることはそれはそれでよい。
しかし、
物事や相手を知らないことで「恐れ」や「怖さ」を感じなくて済んでいることを心に留めておく必要はある。勝利の結果が「蛮勇」「向こう見ず」「血気にはやっているだけ」と言われないように。
逆に、状況を知り、相手を知り、自分を知り、怖さを知っているにも拘らず、物怖じせず、堂々と戦うことができれば、それこそがまさに勇敢さと言えよう。
「怖い」や「嫌な」「苦しい」といったネガティブな感情を否定するのではなく、受け入れた上で、どんな態度を取るのかを自分で決めることに価値がある。
恐れや怖さ、怠惰な感情を受け入れた上で、乗り越えていく勇敢さを身につけていきたい。