昨日のブログで「しょうがない」という言葉をきっかけに日本人の思想と文化について考えた。
http://d.hatena.ne.jp/norio373/20121122
その最後に「しょうがない」は「諦めの境地」ではあっても「敗北」を意味するものではなく、異なる観念を包含することを匂わせた。
今日はその続き。
「諦めの境地」の「諦め」とは、「全てを受け入れる」心の準備ができていること、そして、「この世に起こること全てに意味がある」という前提条件を含んでいる。
道教の「空」(くう)やガンジーの「無抵抗主義」にも通ずる東洋的な考え方の一種と言ってもよいのではないか、そんなところまで思いが巡った。
英訳の"give up"とは全く異なる世界観を持つ「諦める」。
全てを受け入れる、そこからどうするかを考える。
言葉の中の帝王。(言+帝)
それが「諦める」の真の意味なのかもしれない。
「諦めの境地」は天空にある。