政府や官僚や政治家がメディアに情報を小出しにすることがある。
細かく少しずつ情報がリークするのはあくまで意図的なこと。
それを「気球を上げる」と言うそうだ。
観測気球よろしく情報を小出しにして世間や世論の反応を確かめ、必要に応じて軌道修正をしたり、正式な発表のタイミングをはかったりしている。
日本維新の会の東国原衆議院議員が宮崎県知事に再立候補するというニュースが流れた。
その後本人がすぐに否定したけれど、とある雑誌にはその情報を流したのは当の本人で彼流の観測気球ではないかと。その反応があまりにも悪かったからすぐに打ち消したという憶測までまことしやかに書かれていた。
それが事実かどうかはわからないけれど、気流の読みにくい政界では必要悪のテクニックなのかもしれない。
改めて考えてみれば、
ビジネスの世界にはマーケティング調査という気球があるし、家庭でも妻や夫や子供の反応を確かめるためにしらじらしい(?)話題振りや質問をすることがある。
誰もが気球を上げているのだ。