何かが妙に「気になる時期」がある。
それは人であったり、出来事であったり、言葉だったり、服装・身なりであったり、仕草であったり、特定の物事や状況が頻繁に意識上に表れてくる時期がある。
それが「気になる理由」がわかっている時は対処法を考えられる。それがうまくいこうがいくまいが対応することで「気になること」は消化されたり、昇華したりする。
一方で、気になる理由がわからない時はやっかいだ。
何かが気になっても、何をすればいいのかわからないから。
気になるばかりで行動には結びつかない。
行動に表さなければ何も変わらず、潜在意識からのメッセージはわからぬまま放置され、その理由がわかるまで「気になること」は起こり続ける。
顕在意識では理解できていなくても、自分の中から湧き上がってくるものであり、外から来たものではないから。
だからこそ「気になること」は理由がわかるまで徹底的に考えるべきだし、調べてみるべき。
そこには必ずメッセージが隠されているのだから。
放ったらかしにして時間が押し流してしまうことがある。
しかし、それはあくまで一時的なこと。
時間が「気になること」を押し流したとしても問題の源泉は心の底に錨を沈め、いつか再び浮上してくる時を待っている。
時間が経つうちに自然に「気にならなくなる」のは、そういうこと。
我々がすべきことは、「気になること」を時間という大河に流すのではなく、一つひとつのメッセージを着実に拾い、目の前で解剖することなのだ。