100分の1

伝わるのは100分の1でいい。



その覚悟ができていれば、準備を徹底的にできる。



時間とエネルギーをかけて準備したものは全て使いたいと思うのが人情。



それをぐっと堪えて、100まで準備をする。



その中で実際に使うのは20か30か。



そして、その中で相手に伝わるのは1でいい。



10を伝えて10が伝わるということはあり得ないから。



実際に伝わるのは2か3か。



それを不満に思えば、4か5かの準備しかしなくなる。



それは必然的に薄い内容となり、相手にとっても自分にとっても残念なことになる。



100の準備で伝わるのが1だと思っていれば、2や3が伝わったときの喜びはひとしおだ。



100を目指して徹底的に準備をすることで、厚みのある、深みのある内容を作ることになる。



それが、



結局は、



厚みのある、深みのある人間を造ることになる。