石をも穿つ水

「石をも穿つ水」



屋根から落ちる雨垂れが石の上に落ちる。



何年も何十年もの年月を経て、石を擦り減らし、削っていく。



雨垂れの一雫は全く何の影響も及ぼさないように見えるけれど、その一滴一滴が重なり、繰り返されることで大きな力を生む。



一瞬で起こる変化は次の一瞬で変わる可能性を秘めている。



しかし、



屋根から落ちる雨垂れが同じ箇所を長い歳月かけ、たたき続けることで起こる変化はたやすいことでは覆らない。



少しずつ変わっていくことの力。



それを「石をも穿つ水」と呼ぶ。



自分はそんな水を滴らせているだろうか。



このブログもそんな一滴であることを願っている。