滑り台を駆け上がる

子供の頃、誰もが一度や二度は滑り台を逆に登ったことがあるだろう。



滑らずに逆に駆け上がる。



楽しくて何度も何度も駆け上がる。



その快感の源は、



「達成感」



小さな達成感を繰り返す。
小さな成功体験を積み重ねる。



本来滑り降りるはずの滑り台を駆け上がることはいたずら心やちょっとした反骨心を満たすこともあるのかもしれないけれど、一番の理由はやはり達成感。



駆け上がる滑り台が難しければ難しいほどできた時の喜びは大きくなる。



自分にはできるという自信
自分を信じられるという喜び



それらを端的に感じられる遊び。



自分が自分であることを肯定し、受け入れられるための大切なプロセス。



周りの人たちに迷惑をかけることは問題外だけど、そうでなければ飽きるまで滑り台を駆け上がればいい。



次のちょっとした達成感を感じられる何かを見つけるまで。