誰かと会話をしているときにふと沈黙が訪れることがある。
居心地が悪くなるときもあれば、そうでないときもある。
沈黙に耐えきれずおしゃべりになってしまうと余計に変な空気になることがある。
かと言って、沈黙のままでいるわけにもいかず、その場を終えようとして頭の中をぐるぐる探し回る。
沈黙を沈黙のまま受け入れられるのは相手との距離感が近いとき。夫婦や家族、恋人関係、親しい友人なら沈黙も苦痛にはならない。気にならない。
それほど親しくない人でも、初対面でも沈黙が恐怖を連れてこない人もいる。
その差は何だろう。
沈黙を制するものは何だろう。
その人の纏っている雰囲気ではないか。
なら、その雰囲気を作っているものは何?
一つは笑顔。
それは十分条件ではないにせよ、必要条件であることは間違いない。
笑顔は安心のサイン。受容や肯定の象徴。奪うことがないというメッセージ。
笑顔こそ沈黙を制する最も有効な手段だと気がついた。