僕がジョンと呼ばれるまで

 
僕がジョンと呼ばれるまで
 
 
とは、映画のタイトル。
 
 
今月から全国の映画館で順次公開されているマイナー映画。ちょっとした縁があり、観に行くことになった。
 
 
僕がジョンと呼ばれるまで
 
 
アメリカのとある介護施設で認知症に苦しんでいる人たちが日本発の音読や計算ドリルといった改善プログラムを通して自分自身や家族との絆を取り戻すドキュメンタリー。
 
 
仙台放送の制作で世界的な様々な賞も受賞している。
 
 
  • 2013年アメリカンドキュメンタリー映画祭観客賞(外国作品)
  • 2013年ベルリン国際フィルム・アワード特別選考賞
  • 2013年ロサンゼルス・ムービー・アワード奨励賞
  • 2013年クリーブランド国際映画賞 ローカル・ヒーローズ部門ノミネート、女性監督部門ノミネート
 
 
認知症というNHK特集を思わせる題材にも拘らずその構成と明るい雰囲気、何より登場人物の飾り気のない素朴でユーモア溢れるやり取りに心が温まり、気がつくと涙が流れていた。
 
 
映画に登場する認知症改善プログラムは「脳トレ」で一大ブームを巻き起こした東北大学川島隆太教授が開発したもので海外初の実証研究の成果だという。
 
 
映画の中では患者たちが半年ほどの間に劇的な改善を見せ、その成果に舌を巻いた。
 
  
2030年問題をご存知だろうか。
 
 
日本の全人口に占める65歳以上の人口が3割を超え、病院のベッド数が不足し、死に場所に困る人達が50万人を超える事態が危惧されている。
 
 
人類史上最速のスピードで進んでいる日本の高齢化。


認知症がこれからからますます深刻な社会問題になることは間違いない。
 
 
一人でも多くの人にこの作品を観ていただきたい。


社会全体でもっと真剣に取り組むべき問題であることに、


そこには光もあることに、


一人でも多くの方に目を向けてもらたい


そう思った。