決勝


なんという試合!


まだ興奮冷めやらない。


勝利への執念、どんな犠牲すらも払う覚悟、集中力、どれをとってみても欧州、南米両雄の決勝戦に相応しい内容の濃い決勝戦となった。


互いに一歩も譲らず、互角の試合運びはそれぞれの時間帯があり、まるで1.4倍速で見ているかのようなスピード感。


決勝戦は互いに慎重な入り方をして重いゲームになることもしばしばあるけれど、今回の決勝戦は両者ともまさに死力を尽くした感動的なゲームになった。


「こんな素晴らしい試合を見られるなんて」とは元日本代表の岡田監督の実感のこもった感想。


どちらが勝ってもおかしくない試合は延長戦で決着がつくこととなった。


ゲッツェの鮮やかなゴールで。


みたびあの台詞を思い起こすことになった。
 
 
「サッカーはシンプルなゲームである。22人が90分間ボールを追いかけ、最後には必ずドイツが勝つ」(サッカーの定義
 

どちらにも勝たせたいと思える感動的な試合にも必ず勝敗が決まる。


喜び、悔しさの違いはあれど、みんななんともいい顔をしている。