面白い話

 
「面白い話ないですか?」
 
 
は筆者の口癖。
 
 
笑える話はもちろんだけれど、「へ~」「え~すごい!」「へ~ 面白~い!」という話をいつも探している。
 
 
面白いもので、初めてそう聞く相手からはほぼ例外なく「特にないですね~」が返ってくるけれど、「次回聞くときには何か考えておいて下さいね」と言っておくと結構多くの人が「面白い話」を用意しておいてくれる。
 
 
話の上手い人、下手な人、本当に面白い話、ポイントがずれている話、他の人は面白くても自分にとっては面白くない話、その瞬間には面白かったはずだけれど賞味期限になっている話、楽屋落ちの話・・・
 
 
誰かから聞いたそんな話たちをこのブログではよくネタにさせていただいている。
 
 
そんな風に聞いた話を一つ。
 
 
「先日、主人が交通事故に遭ったんですね。(えー!!)ゴルフへ行く前に打ちっ放しに寄って、そこからコースに向かおうとして、交差点で出会い頭に斜めから来た車とぶつかったみたいなんです。すぐに救急車が来て、運ばれたみたいなんですけど、その救急車の中にいた救急救命士が主人の高校時代の友人だったみたいで、『○○! そう言えば、来月同窓会があるみたいだけど行く? ○○が来るらしいけど、行くよな???』ってしつこいほど聞いてきてうんざりしたそうです・・・」
 
 
筆者のリアクションは最初っから「えー!!」を連発。


「面白い話ない?」と聞いて返ってくるにはヘヴィな話、どうしてこのタイミングで思い出したかのようにそんな大事な話をするのか、ご主人は本当に大丈夫だったのか、話が落ちないまま終わってしまうもどかしさ、話自体のインパクトの強さと面白さが相舞って心が掻き乱された分強く印象に残っている。


その救急救命士はもちろん彼の怪我がたいしたことがないとわかって、更に元気づけようとして敢えてそんな楽しい話題を振ってくれてたんだろうけれど、それにしても・・・と思う気持ちはなかなか消えなかった。(確かにいろんな意味で興味深いことは確かだが・・・)
 
 
最後にお口直しのお話を。


寝る前に子供たちによくしていた小噺。


「面白い話聞きたい?」


「聞きた〜い!」


「昔々あるところに白い犬がいました。


 その犬は・・・


 尾も白い」



お後がよろしいようで・・・